オーガニック農場

土と自然に向き合い、
持続可能な未来を創造する

私たちオーガニック土の塾は、京都府宇治市を拠点に、耕作放棄地や放置森林の再生を通じて環境保全活動を行っている特定非営利活動法人です。化学肥料や農薬を使わない有機農法で、安全で美味しい作物を育て、自産自消・地産地消の文化を広めています。

🌱 私とオーガニック土の塾の深い絆

塾生として、そして環境保全の実践者として

私は3年前からオーガニック土の塾の活動に参加しており、単なる塾生というだけでなく、この団体の理念に深く共感し、環境保全活動の最前線で実践を続けています。週末ごとに農場に通い、理事長の田中克哉先生をはじめとする経験豊富な指導者たちから、有機農法の技術や日本の伝統的な農業文化を学んでいます。

活動への具体的な関わり

主な役割:

  • 毎週の農作業への積極的な参加(米、野菜、果樹の栽培)
  • 新規塾生へのオリエンテーションと農法指導のサポート
  • 調理・加工教室の運営補助(味噌、漬物、ジャム作りなど)
  • イベント企画・広報活動への協力
  • 地域コミュニティとの連携促進

この活動がもたらした変化

オーガニック土の塾での活動を通じて、私の人生観は大きく変わりました。都市生活で失われがちだった自然との繋がりを取り戻し、食の大切さ、環境保全の重要性を身をもって実感しています。自分の手で育てた作物を収穫し、料理する喜びは何物にも代えがたいものです。

また、同じ志を持つ仲間たちとの出会いも、かけがえのない財産となっています。年齢や職業を超えて、みんなで土に触れ、汗を流す時間は、現代社会において貴重な体験です。

未来への想い

私はこれからも、オーガニック土の塾の活動を通じて、持続可能な農業と環境保全を実践し続けます。そして、この素晴らしい活動をより多くの人に知ってもらい、次世代に豊かな自然環境と伝統的な農業文化を継承していくために、微力ながら貢献していきたいと考えています。

「土と向き合うことは、自分自身と向き合うこと」―この言葉を胸に、これからも学び続け、成長し続けます。

活動の様子

四季を通じて、様々な農作業と収穫の喜びを体験しています

私たちの使命

日本の農業は後継者不足や耕作放棄地の増加という深刻な課題に直面しています。私たちは、この問題に正面から取り組み、遊休農地を再生させることで、環境保全と食の安全を実現しています。

単なる市民農園とは異なり、私たちは「農地→指導→オーガニック栽培→調理・加工」を一体で行い、一般市民が気軽に参加できる体制を整えています。田植えから収穫、調理まで、日本の伝統的な農業文化を体験し、継承していくことができます。

主な特徴

  • 約4,500㎡の田畑と1,500㎡の果樹・茶畑を運営
  • 年間最大20種類の作物栽培が可能(一人平均12〜13種類)
  • 完全無農薬・無化学肥料のオーガニック農法
  • 苗床から本格的な栽培指導
  • 収穫後の調理・加工教室も充実
  • ジビエ料理を含む獣害対策活動

活動の実績

宇治市東笠取において農地法の許可を得て、不耕作地3,526㎡を賃借し、オーガニック東笠取農場を開設しました。現在では、約100〜150名の塾生が参加し、里芋、夏野菜、米など多様な作物を栽培しています。

特にうるち米ともち米の栽培では、苗床作りから田植え、収穫、脱穀まで、昔ながらの手作業で行うことができ、日本の伝統的な農業技術を体験できます。

より詳しい活動記録

ホームページで紹介した私とオーガニック土の塾の関係について、より詳しい活動記録と体験談をご紹介します。

🌾 3年間の成長の軌跡

第1年目:初心者から実践者へ

2022年春、何の農業経験もなかった私が初めて農場を訪れた日のことを今でも鮮明に覚えています。土の香り、新緑の美しさ、そして何より田中理事長の情熱的な指導に心を打たれました。最初は鍬の使い方もわからず、種の蒔き方も知りませんでしたが、先輩塾生や指導者の方々の丁寧なサポートにより、少しずつ農作業の基本を身につけていきました。

初めて自分で植えた夏野菜を収穫したときの感動は忘れられません。スーパーで買う野菜とは全く違う、生命力に満ちた味わいに驚きました。

第2年目:技術の習得と仲間との絆

2年目は、より多くの作物教室に参加し、米作りにも挑戦しました。苗床から始まり、田植え、草取り、稲刈り、脱穀まで、すべて手作業で行う伝統的な米作りは、想像以上に大変でしたが、それ以上に充実感と達成感がありました。

また、調理・加工教室にも積極的に参加し、味噌作り、梅干し作り、柚子こしょう作りなど、日本の伝統的な保存食の製法を学びました。自分で育てた作物を自分で加工する一連の流れを体験することで、食の大切さを深く理解することができました。

この年は、同じ志を持つ仲間たちとの交流も深まり、農作業後にみんなで収穫物を使って料理を作り、語り合う時間が何よりの楽しみになりました。

第3年目:指導者としての役割

3年目の現在は、新規塾生のサポート役も務めるようになりました。かつての自分と同じように、初めて農作業に挑戦する方々に、自分の経験を共有し、失敗談も含めてアドバイスできることは大きな喜びです。

また、イベントの企画や広報活動にも関わるようになり、この素晴らしい活動をより多くの人に知ってもらうための活動にも力を入れています。SNSでの情報発信や、地域の方々への説明会の開催など、オーガニック土の塾の魅力を伝える役割も担っています。

農業を通じて得たもの

心身の健康:週末に土に触れ、体を動かすことで、平日の仕事のストレスが解消され、心身ともに健康になりました。自然のリズムに合わせた生活は、現代人が失いがちな大切なものを取り戻させてくれます。

食への感謝:作物を育てる大変さを知ることで、毎日の食事への感謝の気持ちが芽生えました。天候に左右される農業の難しさ、害虫や病気との戦い、そして収穫の喜び。すべてが学びです。

コミュニティの大切さ:年齢も職業も異なる仲間たちと、共通の目標に向かって協力する経験は、都市生活では得難いものです。助け合いの精神、共同作業の楽しさを実感しています。

環境意識の向上:耕作放棄地の再生に関わることで、環境問題への意識が高まりました。持続可能な社会のために、自分ができることを実践する大切さを学びました。

これからの目標

今後も、オーガニック土の塾での活動を通じて、以下の目標に向かって努力していきます:

  • より多くの作物栽培技術を習得し、次世代に伝承する
  • 新規塾生のサポート体制を強化し、活動の輪を広げる
  • 地域の学校や団体と連携し、食育活動を推進する
  • オーガニック農法の素晴らしさを、より広く社会に発信する
  • 持続可能な農業モデルの確立に貢献する

「一粒の種から始まる無限の可能性」―オーガニック土の塾で学んだこの言葉を胸に、これからも土と向き合い、自然と共に成長していきたいと思います。

主な活動内容

1. オーガニック農法による作物栽培

塾生は約20種類の作物教室から希望する教室に参加し(5教室以上)、専門家の指導のもと、自己責任で自産自消、地産地消を実践します。作物ごとに畑の区画を栽培時期のみ割り当て、連作障害を防ぐため、畑の場所は作物に合わせてローテーションします。

栽培可能な主な作物

  • 米(うるち米、もち米)- 苗床から田植え、収穫、脱穀まで
  • 里芋(1区画6㎡)
  • 夏野菜(12㎡)- トマト、きゅうり、ナス、ピーマンなど
  • 玉ねぎ、ネギ - 苗床から栽培
  • 果樹 - 柚子など
  • 茶 - 茶葉の栽培と加工

2. 調理・加工教室

東笠取の空き家を賃借し、キッチンを設置しました。収穫した作物を使って、無添加・無農薬の伝統的な加工品作りを学べます。各作物の収穫ごとに実施される調理・加工教室に参加し、専門家の指導を受けることができます。

加工教室の内容

  • こんにゃく作り
  • 味噌作り
  • 各種漬物(梅干し、たくあんなど)
  • ジャム・ソース類
  • 茶葉の加工
  • 赤柚子こしょう

3. ジビエ教室と獣害対策

狩猟期間は狩猟者登録を行い、その他の期間は有害鳥獣捕獲申請を行って京都府等の助成を受けています。狩猟免許所持者4名の指導のもと、罠や檻を使った捕獲から、解体、調理、加工まで一貫して学ぶことができます。

4. 環境保全活動

増え続ける不耕作地や放置森林を再利用・再活用し、環境保全を行っています。獣害防止のため、農地は柵で囲み、適切な管理を行っています。今期は大きな獣害はありません。

団体概要

団体名 特定非営利活動法人 オーガニック土の塾
理事長 田中 克哉
所在地 〒611-0002 京都府宇治市木幡南山12番地の52
電話番号 090-7491-5504
メール office@organic-tuti.info

団体の目的

この法人は、広く国民に対して、素手で土や自然と向き合うことを基本に、遊休化した農地や放棄された森林の再生、環境にやさしい農林業技術の研究、研修、担い手育成、農林景観の保全による美しいまちづくり、自然と共生する生活文化の普及、教育、土や自然とふれあう心身療法等に取り組み、これらの活動を通じて、一人ひとりの心身を生き生きと保ち、蘇らせ、真に活力ある社会づくりに寄与することを目的としています。

活動分野

  • まちづくりの推進を図る活動
  • 学術、文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動
  • 環境の保全を図る活動
  • 子どもの健全育成を図る活動
  • 職業能力の開発又は雇用機会の拡充を支援する活動
  • 前各号に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動

理事長プロフィール

田中克哉理事長は、大手食品企業幹部や外食店舗開発等の豊富な経験があり、別途NPO農業塾の理事も務めています。農業、農産物加工、調理の指導経験が豊富で、狩猟免許、食品衛生責任者の資格も保有しており、捕獲から解体、調理、加工まで一貫した指導が可能です。

組織体制

NPOの社員として10名中、農業経験者7名が在籍しています。狩猟免許所持者4名、食品衛生責任者2名が活動をサポートし、専門的な指導体制を整えています。

設立の背景と課題認識

日本農業は農政などに起因して衰退する中で、後継者不足による耕作放棄地や不耕作地が急増しています。そのことから山村での限界集落問題、獣害が深刻化しています。

また、輸入食品の増加、一代交配種や遺伝子組み換え食品の増加、過多な農薬や化学肥料の使用などに起因し、食の安全への懸念が広がっています。さらに、産地や季節を無視した食が日本人の食生活そのものも変化させています。

私たちの解決アプローチ

本法人は、耕作放棄地などを使い化学肥料や農薬を使わない、安全な手作り農法で収穫した作物を、自産自消、地産地消で市民に提供します。また、日本の伝統的な無添加、無農薬の食文化を再生し継承していきます。

現在特に力を入れていること

  • 農地の再生拡大:増え続ける不耕作地、放置森林を再利用再活用し環境保全を行っています
  • 塾生の育成:参加塾生約100〜150名を目指し、持続可能な運営体制を構築
  • 技術継承:無添加、無農薬、伝統的な手作り農産物、加工品の料理加工教室を充実
  • 獣害対策:狩猟期間は狩猟者登録、その他は有害鳥獣捕獲申請を行い、ジビエ料理教室も実施

今後の展望

東笠取農場として、参加塾生100〜150名を目指し、将来的には2ヘクタール以上の不耕作地、竹林、果樹園の再利用を行っていきます。

将来的には活動を近隣へ拡大し、不耕作地と一般市民をオーガニック手作り農法、自産自消、地産地消で結んで、環境保全活動を広げていきます。

2030年に向けた目標

  • 再生農地面積を2ヘクタール以上に拡大
  • 塾生数を200名規模に増加
  • 宇治市内の複数地域で活動拠点を展開
  • 若手農業従事者の育成プログラムを確立
  • 地域の学校教育との連携強化
  • オーガニック農産物の流通ネットワーク構築

入会・お問い合わせについて

オーガニック土の塾では、新規塾生を随時募集しています。農業経験がない方でも、丁寧に指導いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

参加条件

  • 年間5教室以上に参加できる方
  • オーガニック農法の理念に共感いただける方
  • 週末や祝日に農作業に参加できる方
  • 環境保全活動に興味がある方

参加費用

年会費 平均 50,000円
料理加工教室 実費 + 1,000円(都度)

※栽培する作物の種類や数によって費用が変動する場合があります

まずは見学にお越しください

入会を検討されている方には、まず農場の見学をお勧めしています。実際の活動の様子をご覧いただき、雰囲気を感じていただいた上で、ご判断ください。見学は随時受け付けておりますので、下記までご連絡ください。

お問い合わせ先

ご質問やご相談など、お気軽にお問い合わせください

所在地

〒611-0002
京都府宇治市木幡南山12番地の52